映画会社のオーディションでグランプリを獲得して芸能界入り、NHKの朝ドラや民放の連続ドラマでは主役級での出演するなど、日本を代表する女優のひとりである沢口靖子さん。
かつては家電メーカーのCM、最近では、警察ドラマの印象が強い沢口靖子さんの実家について調べていこうと思います。
出身地の土地柄のせいか、いわれのない噂があちこちで流されているようですが・・・
沢口靖子の実家は大阪府堺市
沢口靖子さんは1965年6月、大阪府の堺市西区に生まれます。
中学2年生の時に南区の泉北ニュータウンに引越しをしたものの、堺市を離れることはありませんでした。
高校も地元堺市で有名な学校に進学したので、高校を卒業しオーディションに合格して上京するまでは、堺市の実家に住んでいたと思われます。
沢口靖子さんの学生時代にはエピソードが絶えません。
現在も変わらぬ美しさは小学生の頃からだったようで、小学校の先生は「常に光っているような印象があって、芸能人になってもおかしくなかった」といわれています。
また、高校生の頃には密かに親衛隊が結成されていて、男子生徒たちからは手出し無用のマドンナ的存在として扱われていたそうです。
ただ、沢口靖子さん自身は、親衛隊の存在を知らなかったといいますが・・・
沢口靖子の実家は貧乏?
沢口靖子さんのことを調べていくと、「貧乏」というキーワードが出てきます。
果たして、沢口靖子さんの実家は貧乏だったのか?
検証していこうと思います。
中学生の時に大阪市のベッドタウンである泉北ニュータウンに引っ越している沢口靖子さん。
昭和40~50年代に設立されたニュータウンだと、公営や公社の建設したいわゆる「団地」と呼ばれる集合住宅がたくさん建設されました。
これらの団地は低価格で購入、賃貸できたことから、住んでいる人の収入もそれほど良くないという印象がしてしまいます。
ですが、ニュータウンにも一戸建ての地域がありますし、当時もそれなりの収入がなければ、マイホームに住もうなどとは思わなかったでしょうから、ニュータウン住まい=貧乏というのはちょっと言いすぎな感じがします。
沢口靖子さんの父親は旧国鉄、今のJRの社員で、母親(八重子さん)は専業主婦。3歳年上のお兄さんがいて、お兄さんはポートボールの練習や水泳の教室に通っていた。というエピソードがあることから、習い事に通わせる経済的余裕があることから、まったく貧乏とは言えない中流以上の家庭であると言えます。
沢口靖子さん自身も小さい頃からいろいろな習い事をやっていて、高校までピアノを習っていて、その他にも習字やそろばん、学習塾にも通っていたそう。本人から貧乏エピソードでも出ない限り、沢口靖子さんの実家が貧乏だとは言えなさそうです。
母方の祖父が書道家で、かつ母親はいつも10種類以上のおかずが入ったお弁当を作ってくれて、塾で帰りが遅くなっても家帰りを待っていてくれたんだとか。
このようなエピソードを聞くと、むしろ裕福な家庭に育ったのではないでしょうか。
ですが、貧乏だった生活から抜け出したいからとか、苦労してきた両親に楽をさせてあげたいといった理由で女優になったというのでしたら、それはそれで美しい話ですよね。
沢口靖子の実家は部落?
50歳を超えても非常に美しい沢口靖子さん。
某大手企業社長の愛人だったなどという噂もありますが、これだけきれいな女性がいまだに独身なのはすごく不思議ですよね?
そのせいなのか、沢口靖子さんが結婚しないのは、実家が部落にあるからではないかという噂もあるのだそうです。
堺市のある大阪府では、いわゆる同和地区に住む人たちへの差別をなくすよう、1969年の法制定をきっかけに本格的に取り組んできました。
その甲斐あって、昔よりもはるかに部落に住んでいた人たちへの差別は減っているものの、いまだに結婚や就職をする際に部落出身だからと断られるといった問題が残っています。
だからといって、アラフィフになっても結婚をしない=部落出身であると決めつけるのはちょっと短絡的です。
そもそも本人のカミングアウトもありませんし、他に確たる証拠もありませんから、沢口靖子さんの実家が部落にあるというのはガセだというしかありません。
沢口靖子の実家はパチンコ屋?
清楚で清純なイメージの強い沢口靖子さんが、これまでのイメージを覆してコミカルな面を見せたのが蚊取り線香のCMでした。
このCMの出演によって、今まで来なかったようなオファーが来て、沢口靖子さんの演技の幅が広がったといわれています。
一方で、クリーンなイメージが強かったのに、マイナスの印象を与えてしまったのが、ギャンブルの一種であるパチンコメーカーのCM出演でした。
ですが、この出演は、沢口靖子さんの実家がパチンコ屋だからという理由だといわれています。
他にも、沢口靖子さんがパチンコのCMに出演した理由には、マユツバものの噂があちこちに飛び交っています。
実は、沢口靖子さんのお兄さんが、社長が韓国人の業界最大手のパチンコ店チェーンに勤めていることからの縁だったとか、警察ドラマに数多く出演しているからだとか・・・
ですが、実際には、沢口靖子さんの実家がパチンコ店であることや、お兄さんがパチンコ店に勤めていることは明らかにされていません。
清廉潔白な感じの沢口靖子さんが、あまり印象の良くないパチンコのCMに出たことが、ファンならずともショックだったために、どうにかして理由をつけたくなったのでしょうか?
意外と謎の多い、人気女優の沢口靖子さんならではの悩みですよね。
沢口靖子の実家、堺市はどんな都市?
稀代の女優である沢口靖子さんの実家のある大阪府堺市はどんな都市なのか?
いろいろと見ていきましょう。
「堺」という地名は平安時代から見られ、そもそもは国同士の「境」からきているといわれます。
大仙陵古墳(仁徳天皇陵)等の古墳が周囲に100以上も作られ、遺跡からは陶器が発掘され、須恵器という陶器を焼く窯がたくさんあったのではと考えられています。
室町時代には昔の中国や沖縄との貿易の拠点や中継地点として栄え、キリスト教の布教のために訪れていた宣教師に「東洋のヴェニス」と評されました。
江戸時代になり鎖国で海外との交流が少なくなり、開港時には古墳を外国人に荒らされるからという理由でその役割を神戸に譲って以来、貿易港としての繁栄はなくなりましたが、これまで蓄えてきた財力はすさまじいものがあり、「堺=商いの街」として広く知られるようになったそうです。
戦後は阪神工業地帯の一帯を担うとともに、大阪市のベッドタウンとして、沢口靖子さんの実家がある泉北ニュータウンといった都市開発がなされました。
ですが、現在は他の「ニュータウン」と呼ばれる地域同様、高度経済成長期の時に建てられた集合住宅は老朽化が進み、今どきのファミリーや若い世代には見向きもされないものが多くなってきました。
そのせいで若者世代が離れ、ニュータウン内の高齢化が進んでしまっているといわれています。
そこで、一部の集合住宅では、これまでの居室2件分のスペースを1件分にリノベーションした「ニコイチ」という形で販売している他、ファミリー世帯や若者世帯に家賃の補助を行っていることもあるそうです。
ちなみに、2020年現在「ニコイチ」でリノベーションされた3LDKの部屋は、共益費込みで月約8万円、「ニコイチ」ではない普通にリノベーションされた3DKや2LDKといった部屋が月約4万円から住むことができます。
結構リーズナブルですよね。
これらの施策が順調に軌道に乗れば、堺のニュータウンが、全国のベッドタウンが抱えている問題を解決するきっかけを教えてくれそうな感じです。
また、諸説ありますが、堺市は「ものの始まり なんでも堺」といわれるくらい、堺発祥のものがたくさんあるそうです。
海外から種子島に輸入された鉄砲の製造法を学び、日本本土で初めて作ったのが堺の人だといわれていますし、輸入品の自転車が初めて披露されたのも堺で、その後の発展で、今でも国産自転車の4割ものシェアを堺が担っているといいます。
さらに、中国から渡ってきた線香を初めて国内で作ったのも堺の人ですし、私鉄電車が初めて走ったのも堺です。
他にも、学生相撲の開催や三味線の製造、傘の使用や瓶詰めのお酒の製造といったものも堺が始まり。
商業が発展しているところはいろいろなものが手に入り、アイデアが広がるのでしょうね。
さすがは商いの都市、堺といった感じです。
そんな堺の初めての中でも非常に印象深いのが「スイミングスクール」です。
地元の人から「ハマスイ」の愛称で親しまれている、毎日新聞社浜寺水練学校は、100年以上も続いているスイミングスクールがあります。
スイミングスクールといっても年中開校されているのではなく、主に7月下旬から8月中旬までの夏休みの期間、土日とお盆の期間を除いて行われているといいます。
夏休み期間に行われる教室は小学生以上が対象で、上は70歳を超える方もいるそうです。
泳ぎを教えているのも、大人になった、かつて自分が「ハマスイ」に通っていた生徒たち。
全課程を修了すると、初心者を指導できるようになるそうです。
出典:https://mainichi.jp
全く泳げない初心者が「ハマスイ」に通って泳げるようになったり、上級者はもっと泳ぎが上手になっていく、そして今度は先生として「ハマスイ」にやってくる生徒を教える・・・
100年以上続いている伝統あるスイミングスクールは、地域の人々が育んできたものなのですね。
沢口靖子さんも、小学生の時に「ハマスイ」に何年か通っていて、クロール、平泳ぎ、背泳ぎをマスターしたそうです。