村上誠一郎さんの評判というキーワードで検索する人が増えています。これは村上誠一郎さんの最近の発言や政治的な動きが注目されている証拠です。とくに安倍元首相への国葬反対の立場や国賊という強い言葉を使った発言は大きな反響を呼び、自民党内外で評価が大きく分かれました。
一方で村上誠一郎さんは派閥に属さず自らの信念を貫く政治家として知られ、石破茂さんとの深い関係や総務相としての政策姿勢でも話題となっています。良識派としての信念を掲げるその姿勢は保守派からの反発を受ける一方で一定の支持も集めており、党内での立ち位置は独特なものとなっています。
さらに村上誠一郎さんがだらしないと批判される背景には言動の激しさや党との調和を欠く場面も影響しています。しかし地元では長年にわたって信頼を築き、支持者からは今でも厚い支持を受けています。SNSやメディアでもその言動は賛否両論あり、政治家としての姿勢が常に注目される存在です。
この記事では村上誠一郎さんの評判を軸に、その政治姿勢や評価、党内外の反応までを具体的に整理し、検索者が知りたい情報を分かりやすくまとめていきます。
◆記事のポイント
* 村上誠一郎さんの発言が与えた政治的影響
* 自民党内での立ち位置と評価の実態
* 保守派やメディアからの批判と支持の理由
* 地元や支持者からの具体的な評判と信頼関係
目次
村上誠一郎の評判から見る政治姿勢
- 「国賊」発言の背景と影響
- 自民党内での立ち位置と評価
- 総務相としての政策方針
- 石破派との関係性
- メディア報道によるイメージ
「国賊」発言の背景と影響
村上誠一郎さんが「国賊」という言葉を使ったのは、2022年9月に安倍晋三元首相の「国葬」について反対の立場を明確にした際のことでした。この発言は大きな波紋を呼び、村上さんは自民党から1年間の党役職停止という厳しい処分を受けることになります。
発言の現場は、国会議員に対するメディア取材の中でした。安倍さんの国葬に関して問われた際、「最初から反対だし、出るつもりもない」と話したうえで、「彼は国賊だ」と発言したと報じられました。後に村上さんは、「記憶にはないが、不用意な発言だった」と弁明し、安倍さんの遺族に謝罪する意向も示しました。
この発言の背景には、村上さんが長年にわたって安倍政権の政策や手法に強く異を唱えてきたという経緯があります。特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認、アベノミクスなど、いずれも村上さんにとっては「自民党が本来持つ保守の精神に反する」と感じる政策だったようです。そのため、「国葬」はこれまでの政権運営の象徴的な総仕上げと受け止め、反発の感情が一気に噴き出したと見ることもできます。
実際、村上さんは動画番組などで「安倍政権は官僚機構や外交を壊し、旧統一教会に選挙を手伝わせた」と語っており、その憤りの強さが伝わってきます。このような姿勢は、党内では「正論だが過激」と受け止められることが多く、一部からは「一人良識派」と揶揄されることもありました。
発言の影響は村上さん自身にも大きく跳ね返ってきました。安倍派を中心とした党内保守派からは「死者に対して失礼」と非難され、処分後もわだかまりは解消されていません。石破茂内閣で総務相に起用された際も、安倍派の若手からは「宣戦布告だ」とまで言われるなど、党内の亀裂を改めて浮き彫りにしています。
つまり、「国賊」発言は単なる失言ではなく、村上さんの政治的信条と長年の対立構造の延長線上にあるものであり、党内外の力学を大きく揺るがした出来事と言えるでしょう。
自民党内での立ち位置と評価
村上誠一郎さんは、長年自民党に所属する衆議院議員でありながら、「党内野党」とも言えるスタンスを取ってきました。1986年に初当選して以降、行革担当相や財務副大臣などを歴任し、政策に精通する一方で、常に「正論を言うが協調性に欠ける人物」とも評されてきました。
自民党内での立ち位置は、派閥に所属せず、常に是々非々の態度を貫いてきたことで知られています。かつては高村派(旧・河本派)に属していたものの、2010年には退会。以降は無派閥を通し、特に石破茂さんとの関係を深めていきました。石破さんが総裁選に出馬した際には推薦人を務め、政権交代後の人事で総務相に抜擢されています。
村上さんの評価は、政治家の間でも二分されています。一方では「筋を通す政治家」「保守本流の原則を守る人」として一定の支持を受けていますが、他方では「空気が読めない」「党の和を乱す存在」とも言われています。特に安倍元首相との対立は有名であり、アベノミクスを「負の遺産」と断言した発言も注目を集めました。
また、村上さんは政策面での独自色が強く、特定秘密保護法、集団的自衛権、安保法制、原発再稼働といった主要争点に対して、政権の方針とは異なる意見を公然と述べています。そのため、自民党の多数派からは「リベラル寄りの異端児」と見られがちです。
2024年には19年ぶりに閣僚に復帰しましたが、この人事に対しても党内からは疑問の声が多く、安倍派の若手議員からは「時代が変わってしまった」との嘆きも聞かれました。安倍派との関係が冷え込んだままであることは明白であり、党内融和の障害になる可能性も指摘されています。
このように、村上誠一郎さんの自民党内での評価は賛否が分かれており、「筋を通すが空気を読まない政治家」という印象が強く残っています。彼の存在は、自民党という組織における多様性の象徴とも言える一方で、党内秩序に対する挑戦とも見なされているのです。
総務相としての政策方針
村上誠一郎さんが2024年10月1日に石破茂内閣で総務大臣に就任した際、注目を集めたのがその政策方針でした。19年ぶりの閣僚復帰ということもあり、どのようなスタンスで取り組むのかに注目が集まりました。
まず村上さんが掲げたのは、「前任者の負の遺産の解消」という目標です。ここでいう負の遺産とは、自民党派閥による裏金問題や旧統一教会との関係、さらにアベノミクスによって発生した株価の乱高下や円安の影響などです。村上さんは記者会見の場で「守備範囲が広く、非常に難しい仕事になる」と語っており、慎重かつ現実的な視点で課題に向き合おうとする姿勢を見せました。
具体的な政策としては、まず行政の透明性向上に力を入れると見られています。特に政治資金の流れに関する問題や、地方自治体との情報共有体制の強化、デジタル庁との連携による業務効率化などが焦点になっています。これらは村上さんが過去に行政改革担当大臣を務めた経験からも、強い関心を寄せてきた分野です。
さらに、村上さんは「中央と地方の関係性の見直し」にも意欲を示しています。補助金制度の見直しや地方交付税の運用改善といった施策は、地方議員や自治体の長からも期待されています。
一方で課題も少なくありません。前述の通り、村上さんは安倍元首相に対する批判的姿勢を貫いてきたため、旧安倍派との関係は冷え込んだままです。そのため、党内調整や協力体制の構築には障害も予想されます。特に自民党内でのコンセンサス形成が難航する可能性もあるため、政策実行には強いリーダーシップと説得力が求められます。
このように、総務相としての村上さんは、清廉さと信念を武器に改革を推進しようとしていますが、同時に党内対立という構造的な壁とも向き合わなければならない状況にあります。どこまで実行力を発揮できるかが、今後の評価を左右する鍵になるでしょう。
石破派との関係性
村上誠一郎さんと石破茂さんとの関係は、自民党内でも非常に深く、長年にわたり政治的信頼を築いてきた間柄です。2人は1986年の衆議院選挙で初当選した同期であり、派閥に頼らず独自路線を歩んできた点でも共通しています。
とくに顕著なのは、総裁選での連携です。村上さんは2018年と2020年の自民党総裁選で、石破さんの推薦人に名を連ねています。これは単なる支持以上に、理念的な共鳴があることを示しています。例えば、政治資金の透明化や、中央集権的な政治手法への疑問など、村上さんが問題提起してきた内容は、石破さんの主張とも強く一致しています。
2024年に石破内閣が発足した際、村上さんはその中で総務大臣という重要なポストに起用されました。この人事は、政策への信頼だけでなく、石破さんの「信念を共有する同志」としての評価によるものです。実際、石破さんは村上さんのことを「正論を吐く能力ある友人」と表現し、その信頼の厚さを公言しています。
しかし、この関係性が党内で一枚岩の評価を受けているかというと、そうではありません。特に旧安倍派の若手議員を中心に、「石破政権の中核に村上さんを据えることは、安倍路線への否定だ」と捉える声もあります。中には「党内融和に逆行する人事」とまで言う議員もおり、石破・村上ラインに対する警戒感は根強いものがあります。
また、村上さん自身が無派閥であることも、石破派との関係をより純粋な信念による結びつきと位置づけさせています。派閥の論理ではなく、政治理念と政策優先で関係が構築されている点は、自民党内でも異色の存在と言えるでしょう。
このように、村上誠一郎さんと石破茂さんの関係性は、単なる政治的な便宜を超えた「共闘関係」にあり、両者の姿勢が今後の自民党の在り方にどう影響するかが注目されます。政策実現のためには、この信頼関係を軸に、いかに党内をまとめ上げていくかが試される局面に入っています。
メディア報道によるイメージ
村上誠一郎さんに対するメディアの報道は、肯定と否定が混在する複雑なイメージを形成しています。特に話題となったのは、2022年9月に安倍晋三元首相に対し「国賊」と表現したとされる発言を報じた際の内容です。この報道をきっかけに、多くのメディアが村上さんの発言の是非や背景に注目するようになりました。
どのような報道がされたかというと、まず新聞各社やテレビ局が「自民党議員が元首相に対して過激な発言を行った」とセンセーショナルに取り上げました。例えば全国紙では、「自民党内で異例の処分」「死者に対しての侮辱発言」などといった見出しが目立ち、村上さんの発言が一方的に批判的に取り上げられることが多かったです。
一方で、インターネットメディアや政治評論番組などではやや違った視点も存在しました。村上さんが出演したインターネット配信番組では、彼自身がアベノミクスの問題点や統一教会との関係など、自民党内部で表立って語られない問題に切り込んできた姿勢が紹介されました。そのなかで「自民党最後の良識派」「筋を通す政治家」といった肯定的な評価も見られます。
また、週刊誌やネットニュースでは、村上さんを「自民党内で浮いた存在」「孤高の政治家」と描写する傾向が強く、長年無派閥を貫いていることや石破茂さんとの関係性も交えて、「政局のバランサー」として紹介される場面もあります。
このように、メディア報道を通じた村上さんのイメージは、場面によって大きく異なります。保守系メディアでは厳しい論調で描かれ、リベラル系では一定の共感が寄せられる傾向にあるのが特徴です。
さらに、SNSの影響も無視できません。X(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄では、「本音を言ってくれる数少ない政治家」と称賛する声と、「目立ちたいだけ」「時代錯誤だ」と批判する声が交錯しています。特に「国賊発言」の報道後は、議論が過熱し、村上さんの名前が急上昇ワードとして話題になった経緯もあります。
このように考えると、メディア報道によって村上誠一郎さんは「異端の存在」として認識されている側面があり、その言動一つ一つが大きく取り上げられやすい立場にあります。報道がもたらす影響は極めて大きく、本人の政治信条とは別に「報道による人物像」が独り歩きする傾向も見受けられます。
結果として、村上さんは報道の中で「正論を貫く孤高の政治家」として一定の支持を得る一方で、「党内の和を乱す問題児」と見られる両極の評価を受けている状況です。報道内容によってその印象が大きく左右されるため、読者自身が情報の出所や背景に目を向ける姿勢が必要です。
村上誠一郎の評判を巡る世間の声
- 村上誠一郎 だらしないという批判
- 政策に対する保守派からの反発
- 良識派としての信念と孤立
- 国会での発言と処分の経緯
- SNSやネット上での反応
- 支持者と地元での評判
だらしないという批判
村上誠一郎さんに対する「だらしない」という批判は、主にその言動や政治スタイルが自民党の多数派と異なることから生まれています。特に話題になったのは、安倍晋三元首相に関する一連の発言や、総務相としての姿勢に対する評価です。
まず、批判の声が強まったきっかけは、2022年に行われた安倍元首相の国葬に対する姿勢でした。村上さんは、報道陣に対して「最初から反対だし、出るつもりもない」と語り、「国賊」という表現を使ったと報じられています。この発言は党内でも波紋を広げ、自民党からは1年間の党役職停止という重い処分を受けました。一部の議員や支援者からは「感情に流されすぎ」「節度を欠いている」と批判され、「政治家としてだらしない」というレッテルを貼られる要因になりました。
また、村上さんはこれまでに何度も党の主流方針に反対する立場を取ってきました。例えば特定秘密保護法案の採決時には体調不良を理由に議場を退席し、実質的に棄権という行動に出ています。このような態度は「責任感に欠ける」「逃げている」と受け取られやすく、特に組織行動を重視する保守系議員の間では「一貫性がなく、だらしない」との評価が広がっています。
さらに、石破茂さんとの連携も一因です。石破さんも党内で主流派からは距離を置いている人物であり、村上さんと共に「反主流派」の象徴のように見られています。このため、旧安倍派を中心とした保守系議員からは「筋を通すと言いながら、自分の信念を優先して協調性に欠ける」との指摘もあります。
そしてもう一つの要因は、村上さんが無派閥であることです。派閥に所属せず個人の信念を貫く姿勢は評価される一方で、「自分勝手」「調整能力に欠ける」といった批判にもつながります。実際、村上さんの政治姿勢は「だらしない」というより「型破り」であるにもかかわらず、その姿勢が誤解を生みやすいのです。
このように、「村上誠一郎 だらしない」という批判は、政治的スタンス、発言の過激さ、そして組織内での立ち回りの難しさなど、複数の要素が絡み合って形作られています。実際には信念に基づいた行動であっても、党内の規律や空気を重んじる人々からは「だらしなさ」として映ってしまうことがあるのです。
政策に対する保守派からの反発
村上誠一郎さんは、自民党の中でも珍しく、政府の主要政策に対して異論を公然と唱える立場を取ってきました。このスタンスが、党内の保守派、特に旧安倍派や伝統的な右派の議員たちからの強い反発を招いています。
反発の背景にあるのは、村上さんが安全保障や経済政策において、保守系の政策と距離を取ることが多かったという事実です。たとえば、特定秘密保護法に対しては「議論が尽くされていない」として反対の姿勢を取り、採決には加わらず退席しました。これにより、「国家安全に関する重要法案に背を向けた」とする批判が上がりました。
また、集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈変更に対しても疑問を呈しています。「憲法改正なしに行政府が独自の判断で進めるのは立憲主義の否定だ」として、党の方向性に真っ向から反対する発言を続けてきました。この発言は、安倍政権下で進められた国家戦略を否定するものと受け取られ、保守派からは「自民党の理念を否定している」として強い批判の対象となりました。
経済政策でもアベノミクスに対して否定的であり、「株価の乱高下や円安は負の遺産」と明言しています。この姿勢も、アベノミクスを成功とする保守層からは「党を後ろから撃っている」と批判されました。特に安倍政権に近かった議員からは、「党内にいながら敵のような振る舞い」と受け止められたのです。
村上さんの政治理念は「真の保守」を自認するものであり、「派閥政治の終焉」「官僚主導からの脱却」といった主張は保守の原点に立ち返る動きと見る向きもあります。しかし、現在の自民党内で主流となっている政策路線や運営手法とは相いれない面があり、それがたびたび摩擦を生んできました。
これらの発言や行動が積み重なった結果、保守派の一部からは「村上さんは野党と変わらない」「自民党の中にいるべきではない」という声も上がっています。これは、単なる政策論争にとどまらず、党内での存在意義すら問われる状況に発展しているのが実情です。
このように、村上誠一郎さんに対する保守派の反発は、政策に対する立場の違いに根ざしたものであり、思想的対立を背景にした根深い問題となっています。
良識派としての信念と孤立
村上誠一郎さんは、自らを「自民党ひとり良識派」と称し、党内でも異彩を放つ存在として知られてきました。政治の現場では、主流に逆らってでも自らの信念を貫くその姿勢が、時に称賛され、時に孤立を招いてきました。
この「良識派」という立場は、単なるポーズではなく、長年にわたって一貫した政策観と倫理観に裏打ちされています。例えば、村上さんは小選挙区制度の導入によって、派閥政治の崩壊や議員の自主性が失われたと強く批判してきました。誰が言ってもおかしくない一般的な指摘ですが、党内から具体的な改善策を公然と訴える人物は少数派であり、そこに村上さんの特徴が表れています。
また、安保法制や特定秘密保護法といった重要法案に対しても、「国民への説明が不十分」「立憲主義の観点から疑義がある」として、与党議員としては異例の反対姿勢を取りました。これらの言動は、村上さんの信念が党の方針よりも優先されることを示しており、まさに「良識派」と呼ばれるゆえんでもあります。
しかしその一方で、こうした姿勢は党内での孤立も招いています。とりわけ安倍元首相との対立は根深く、アベノミクスに対する批判や、旧統一教会との関係を問題視する発言などが、安倍派を中心とする保守勢力からの反発を強めました。村上さんが公然と批判したことで、「裏切り者」「和を乱す存在」といったレッテルを貼られたこともあります。
さらに、2024年に石破茂さんが内閣を発足させた際、村上さんを総務相に起用した人事は、党内の一部から「リベラルへの譲歩」と見られました。このような見方が広がる中で、村上さんは「党内の和を乱す人物」という評価と、「信念を貫く政治家」という評価の両方を背負うことになっています。
こうして見ると、村上誠一郎さんの政治家としての立ち位置は、決して多数派ではありません。むしろ少数意見を代弁する存在であり、その姿勢が「良識派」としての信頼を得る一方で、結果的に党内での孤立を深めてきたのです。
国会での発言と処分の経緯
村上誠一郎さんが国会や公の場で行った発言は、しばしば波紋を呼びました。中でも特に注目されたのは、2022年に安倍晋三元首相に対して「国賊」と発言したとされる件です。この発言は記者団とのやり取りの中で行われ、発言後すぐに大きなニュースとなりました。
発言が問題視されたのは、故人に対する表現として極めて強いものであったからです。このとき、村上さんは安倍元首相の国葬に反対の立場を取っており、「最初から出席するつもりはない」と述べた上で「国賊」と呼んだと報じられました。これを受け、自民党は2022年10月、党紀委員会を開き、村上さんに1年間の党役職停止処分を下しました。
処分の理由として、自民党は「党員としての品位を欠いた」と説明しています。村上さん自身は「発言を覚えていないが、不用意な言葉だった」と述べ、後に「遺族に謝罪したい」とも表明しました。しかし、その場の空気や発言の真意がどうであれ、党内外に与えたインパクトは大きく、多くの保守系議員が強く反発しました。
処分を受けた村上さんは、しばらくの間、党内で目立った役職に就くことはありませんでした。それでも、信念を曲げず発言を続けた姿勢には、一定の評価もありました。たとえば、インターネットメディアの出演時には、「誠実な政治家」「正直に問題点を指摘する数少ない存在」として紹介される場面もありました。
また、こうした処分の影響はその後も続きました。2024年に石破茂内閣が誕生した際、村上さんが総務相として再び表舞台に立つことになりましたが、党内の一部からは「処分が明けたばかりの人物を登用するのは軽率だ」とする声も上がりました。特に旧安倍派の若手議員からは、「あの発言は未だに許されていない」との意見も聞かれます。
このように、村上誠一郎さんの国会での発言とそれに伴う処分は、単なる失言では済まされないほどの政治的影響を及ぼしました。そしてその経緯は、彼の政治信条と覚悟の強さを象徴する出来事の一つとして、今なお語り継がれています。
SNSやネット上での反応
村上誠一郎さんに対するSNSやネット上での反応は、賛否がはっきりと分かれる特徴的な傾向があります。特にTwitter(現X)や掲示板、コメント欄などでは、政治的立場によって評価が大きく変わります。
まず目立つのは、村上さんの発言の「率直さ」に共感する声です。2022年9月、安倍晋三元首相の国葬に反対する立場を示し、「国賊」と表現したと報じられた際には、政権に対して不満を持っていた層から「よう言ってくれた」「自民党にもこういう人がいたのか」といった声が多く見られました。村上さんが過去にも特定秘密保護法や集団的自衛権の行使に反対していたことを知る人からは、「ぶれない信念に感心した」という投稿もあります。
一方で、当然ながら批判も少なくありません。「国賊」という表現に対しては、「いくらなんでも言い過ぎ」「人として失礼だ」といった感情的な批判が多く、特に保守層のアカウントからは「自民党の恥」「こんな人を議員にしていていいのか」といった厳しい意見が目立ちます。さらに、「反自民の立場なら立憲や共産に行くべき」「自民党内にいて反発ばかりしているのは不誠実だ」といった批判も繰り返されています。
こうした意見の分断は、YouTubeやニコニコ動画のコメント欄でも同様です。村上さんが出演した政治討論番組の動画では、「筋を通す本物の保守」といった称賛コメントがある一方で、「また目立ちたがり屋が出てきた」という揶揄も少なくありません。どれだけ評価されても、必ず反対意見が現れるのがネット世論の特徴です。
加えて、2024年に石破茂内閣で総務相に再登板した際には、ネット上で「処分明けの人間を起用するとは何事か」といった批判の投稿も急増しました。「これでは安倍派への報復人事だ」と受け止める層もあり、SNSでは一時トレンド入りするほど議論が活発になりました。
また、村上さんの公式ホームページや政見放送などのコメント欄には、応援メッセージだけでなく、「もう少し言葉を選んで欲しい」「応援してるけど発言は慎重に」といった“支持はするが苦言も呈する”投稿もあります。こうした声は、単なる賛否にとどまらず、政治家としての言動全般に対する期待と不安が入り混じった反応だと言えるでしょう。
このように、SNSやネット上の反応は感情的で直截的なものが多い反面、村上誠一郎さんの姿勢が広く注目され、議論の的になっていることもまた事実です。
支持者と地元での評判
村上誠一郎さんの地元である愛媛県今治市を中心とした愛媛2区では、全国的な評価とは異なる「地元視点」での支持と信頼が根強くあります。特に彼が長年にわたりこの地域から選出され続けてきた背景には、地域住民との信頼関係と実績があることが挙げられます。
村上さんは1986年に初当選して以来、13回連続で当選を重ねています。地元では、長年の経験を持つベテラン議員として知られ、国政での動向以上に「地元の声を聞く政治家」としての姿勢が評価されています。特に農業やインフラ整備、地方自治の支援など、地域の暮らしに直結するテーマについては、地元住民と直接対話する機会を多く設けてきたことで知られています。
例えば、愛媛県内での災害対策や過疎地域への支援政策において、村上さんが中央省庁との橋渡し役となって予算や制度を実現させたという具体的な成果があります。このような「地味でも確実な仕事ぶり」が、地元有権者からは「信頼できる」という評価につながっています。
ただし、2022年以降の「国賊」発言が報じられて以降、一部では「言い過ぎだったのでは」「支持はしているが発言内容は残念だった」という声も聞かれるようになりました。それでも、選挙の際には「筋を通した政治家」として支持が集まり、2021年の衆院選では対立候補を抑えて勝利しています。
また、地元紙や地方メディアでは、村上さんを「良識を持った地元代表」として扱う報道も目立ちます。国政での立場と対比され、「中央では異端でも、地元では信頼されている」という報じられ方がなされることも少なくありません。
支持者の中には「村上さんのように国の間違いを指摘できる人こそ必要」「地元の声を代弁してくれる」との声も多く、特に高齢層や農業関係者からは根強い支持があるようです。選挙区では親子二代にわたり村上さんを支持している家庭もあり、地盤の強さが窺えます。
このように、村上誠一郎さんは全国的には賛否が分かれる政治家であっても、地元においては「信頼の厚い政治家」として一定の評価を得続けています。その背景には、派手さはなくとも、地域と向き合い続けた政治姿勢があるのです。
村上誠一郎の評判から読み解く政治家としての評価と実像
- 安倍元首相の国葬に反対し「国賊」と発言したことで党内処分を受けた
- 特定秘密保護法や集団的自衛権に一貫して批判的な立場を取ってきた
- 無派閥を貫き、是々非々の姿勢で党内でも独自の立ち位置を築いた
- 石破茂さんとの強い信頼関係を持ち、政策面でも理念が一致している
- 総務相として行政透明化や地方との連携強化を重視した政策を掲げた
- 旧安倍派など保守派からは党の方針に反する存在と見なされている
- メディアでは「良識派」と評価される一方で「党内の異端児」とも報じられる
- SNSでは支持と批判が極端に分かれ、議論の的となる存在である
- 「正論だが過激」という評価が党内外から一定数存在する
- 地元愛媛では災害対策や農業支援の実績から高い信頼を得ている
- 選挙では連続当選を果たしており、地盤の強さが際立っている
- 政策面で保守本流とは異なる意見を公然と述べる姿勢を貫いている
- 発言内容の激しさが「だらしない」とする批判にもつながっている
- 政治的信念を優先し、協調性に欠けるという声も党内には存在する
- 石破内閣での再登板により「信念を評価された」との見方が広がった